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看護実践開発学

Nursing practice development

看護実践開発学の特徴

看護実践開発学領域は、さまざまな臨床臨地の看護実践における新たな看護支援方法の開発とその理論化、検証を目指す。本領域では、再生医療や遺伝子治療等の医療技術の進歩、保健医療福祉政策の変革等の動向を見据え、新たな看護ニーズを先取りして看護支援方法の開発に取り組むことが中心的な課題となる。このように開発された理論は、実践により近い中範囲理論として位置づけられ、看護実践の基盤をより堅固で確実なものとする。
本領域には、主に健康状態や発達段階等の対象特性ならびに看護援助の特徴により、次の8つの特論をおく。すなわち、地域や家庭における個人や集団の自主的な予防的取組みへの健康生活支援が中心となる「公衆衛生看護学特論」「在宅看護学特論」「老年看護学特論」、及び複雑な健康問題や障害をもつ個人や家族の QOL を高めるよう療養生活支援に焦点を当てる「精神看護学特論」「急性期看護学特論」「慢性病看護学特論」「がん看護学特論」「小児看護学特論」である。そして、これら特論での成果を博士論文に向けて発展させるための「看護学特別研究」をおく。

専攻

研究指導可能内容

  • 保健師の公衆衛生看護技術に関する研究
  • 保健師活動(母子保健、成人保健、高齢者保健、感染症・精神、ヘルスプロモーション等)に関する研究
  • 公衆衛生看護活動評価に関する研究
  • 保健師の基礎教育・現任教育、キャリア形成等に関する研究
  • 公衆衛生看護倫理、コミュニティにおけるケアリングに関する研究

研究指導可能内容

  • 精神疾患をもつ訪問看護利用者および家族へのケアに関する研究
  • 訪問看護ステーションにおける運営管理に関する研究
  • 訪問看護利用者へのケアに関する研究
  • 社会復帰通所施設の利用者への看護に関する研究

研究指導可能内容

  • 高齢者と家族の看護方法に関する研究
  • 認知症と共に生きる高齢者と家族への援助方法の開発
  • 高齢者看護の実践能力の育成に関する研究
  • 高齢者ケア施設に働く看護職の支援に関する研究

研究指導可能内容

  • 精神障害をもつ人々や家族への看護援助に関する研究
  • 身体疾患患者への精神的ケアに関する研究
  • 地域住民のこころの健康の維持・増進に関する研究
  • ケア提供者のストレスおよび精神的健康に関する研究
  • 精神看護の実践能力の向上に関する研究

研究指導可能内容

  • 慢性病とともに生きる人の主体的な生活調整を支える看護に関する研究
  • 慢性病とともに生きる人の生きがいや希望、体験に関する研究
  • 慢性病者への看護援助プログラムの開発と評価に関する研究
  • 慢性病者のフットケアに関する研究

研究指導可能内容

  • 周手術期看護に関する研究
  • クリティカルケア看護における倫理的課題に関する研究
  • クリティカルケアを必要とする患者のComfortに関する研究
  • クリティカルケアにおける家族看護に関する研究

研究指導可能内容

  • 生活習慣に関連した健康障害をもつ学童・生徒のヘルスプロモーションに関する研究
  • 慢性疾患患児と家族の療養生活支援に関する研究
  • 特別支援学校における医療的ケアを実施する看護師の機能と専門性に関する研究
  • 検査を受ける子どもへの効果的なプレパレーションに関する研究

担当教員・研究テーマ等の紹介

学⽣の声

授業以外にも多くの学びの機会があります看護学研究科 / 博士後期課程 / 看護実践開発学領域2年生 Sさん

訪問看護師として働く中で、重症児の母親を支えたいと考えるようになり、他大学の前期課程で重症児の母親の実態を調査しました。その後、テーマを多重介護に広げ、大学教員に転職していちかんの後期課程へ。指導教員の二宮啓子先生には「社会にとって必要であなたの経験があってこそできる研究」と背中を押していただくとともに、思うように進められない時には学生のペースに合わせて伴走していただき感謝するばかりです。OBや関係機関を交えた勉強会を定期的に開いてくださり、最新の情報を得る機会にも恵まれています。また、大学院全体で年2回、学外から講師を招いての特別講演もあり、他の大学院では聞けないような各分野の第一人者のお話に毎回感銘を受けています。