海外看護学研修と英語教育
Overseas Nursing Training and English Education
海外看護学研修と英語教育の特徴
日本で暮らす外国人の増加とともに、医療の現場でも語学力や国際感覚を備えた看護師が求められるようになりました。いちかんでは地域社会の国際化に貢献できる人材を育てるため、米国・ワシントン大学、ベトナム・ダナン大学と学術協定を結び、国際フォーラムや海外看護学研修などを実施。また、ネイティブの教員による英語の授業や昼休みの「English Extra」など、学内に居ながらにして英語力を高められる環境があります。
ここが違う!海外看護学研修と英語教育のポイント
英語だけじゃない、海外の生の看護事情も学べる研修
春休みを利用して、米国・シアトル市で2週間、ベトナム・ダナン市で1週間の海外看護学研修を行っています。現地での医療施設の見学やホームステイ、看護学生や看護師との交流などを通して、諸外国における保健医療制度、看護教育について学びます。日本との違いやその背景への理解を深めるとともに、日本の現状について考える機会にもなっています。
日本にいるときから、ネイティブ教員と英会話を楽しむ
毎週木曜の12時30分から30分間、本部棟3階のオープンスペースで「English Extra」を開催しています。学生や教職員は誰でも自由に参加でき、和やかな雰囲気の中、英語でのフリートークを楽しんでいます。
Pickup!研修先
アメリカ・ワシントン大学
州立大学トップ校で形成される名門校グループ「パブリック・アイビー」の一つに数えられる著名校であり、ノーベル賞受賞者も数多く輩出しています。平成24年12月に開学以来はじめて、海外の大学と学術協定を締結しました。
- 研修先
- ワシントン大学(米国ワシントン州、シアトル市)
- 旅行日程
- 3月に2週間程度
- 参加対象学生
- 本学学生(学部生、大学院生)
- 最少催行人数
- 10名・引率教員・添乗員同行
- 研修内容
- 医療施設見学、看護英語研修、看護の講義聴講、ホームステイ等
ベトナム・ダナン大学
JICA草の根技術協力事業で、ダナンの産婦人科や小児科病院の看護師・助産師の知識・医療の向上を目的とした専門家派遣と研修受入を行ったのを契機に交流が始まり、平成28年5月に学術協定を締結しました。
- 研修先
- ダナン大学(ベトナム社会主義共和国、ダナン市)
- 旅行日程
- 3月に1週間程度
- 参加対象学生
- 本学学生(学部生、大学院生)
- 最少催行人数
- 10名・引率教員・添乗員同行
- 研修内容
- 医療施設見学、看護の講義聴講、ホームステイ等
過去の開催報告
学⽣の声
コロナ禍を前向きに捉えるきっかけにOさん(香川・高松市立高松第一高校出身)
ダナン大学の学生の発表で印象に残っているのは、ベトナムでは看護学生がボランティアとして病院で、新型コロナウイルスに感染した患者さんに直接関わることがあるという話です。この感染症が世界的な問題であることを改めて実感するとともに、国によって考え方や背景に違いがあることを再認識。一方で、ダナン大学の学生もコロナ禍の影響でオンライン授業を受けていて、模擬演習や実習の形態なども変わる中、私たちと同じように不安や葛藤を感じながらも夢に向かって頑張っていることを知り、励みになりました。この状況を単にネガティブに捉えるのではなく、工夫しながら学びの環境を整えてくださっている先生方に感謝し、コロナ禍だからこそ得られた経験や学びも大切にしていこうと思うようになりました。今後も日本だけでなく海外の看護に関心を持ち続けたいです。