地域住民参加型の授業
Local community participation program
地域住民参加型の授業の特徴
地域住民と共に創っていく新たな看護教育モデルとして、地域の人たちが教育ボランティアとなり、授業のゲストスピーカーや模擬患者役、家庭訪問の受け入れなど、さまざまな形で関わってくださっています。多様で実践的な学びが可能となり、いちかんの教育活動全体の活性化につながっています。
ここが違う!地域住民参加型の授業のポイント
新カリキュラム「地元創成看護学」
入院日数がどんどん短期化する中、これからは地元に根差し、その地域が抱える健康の維持・増進に関連する課題を解決していくことが重要だという考えの下、2022年度にスタートした新科目。学校近隣の特定の地域を拠点に、4年間を通して地元で生活する人々と関わりながら課題解決に向けて取り組みます。また、他学年の学生と一緒に実習を行い、協力し合うのもこの科目の特徴です。
Pickup!ここが違う地域住民参加型のカリキュラム
患者さんの体や病気の進行状況を観察するため、体温や脈拍、血圧といったバイタルサインを正確に測定する技術とともに、患者さんとの関わり方を学ぶ授業。その演習で入院中の患者役となって学生による測定を受け、自身が感じたことを伝えてもらいました。
慢性病と共に生きるとはどのようなことなのか。療養生活を知り、社会生活を送る上で必要な支援を考えるために、慢性的な病気や障害を抱えながら生活している人に協力いただき、発症から現在までの療養や普段の生活について学生たちがインタビューしました。
保健師など地域の看護職として活動する際に必要な健康教育の技術を学ぶ授業で、学生たちはグループごとに健康教室を企画。発表会では、教育ボランティアの皆さんに参加していただき、学生の健康教室の内容や方法に対して、良かった点や改善点などの評価を頂きました。
学⽣の声
接するたびに学ぶことばかりですIさん(兵庫・滝川第二高校出身)
「いろいろな世代の人と会話をつなげたいのなら、社会情勢や歴史を知って幅広い知識を持ちなさい」。これは1年生の時、患者さんとの会話の広げ方を学ぶ授業で教育ボランティアさんから頂いたアドバイスです。本当にその通りだと心に刺さり、以来、意識的に新聞やニュースを見るようになりました。また、初めてバイタルサインを測らせてもらった時は「私も昔、初めての仕事ですごく緊張したことを思い出した。でも、何回もやるうちにきっと上手になるよ」と励まされ、こちらの緊張は患者さんに伝わってしまうんだなと勉強になりました。生まれ育った神戸で働きたいと思っているので、地域のさまざまな世代の教育ボランティアさんとお話しする機会が多いのは大きな魅力。コミュニケーションを取るたびに視野が広がりますし、そこから学んだことを実践の場で生かしていきたいです。