専⾨的な施設・設備で学ぶ
実践的なカリキュラム
Curriculum
Contents
カリキュラムの特徴
専門分野ごとに設けられたさまざまなタイプの実習室で必要な技術習得に励む演習は、少人数のグループワークによる実践的な内容が基本。学生同士で患者役・看護師役になって洗髪したり、脈拍の変化を観察したり。シミュレーターを使って酸素吸入や痰の吸引のやり方を学び、本物そっくりなベビー人形で沐浴の練習をすることも。演習には実務経験豊富な複数の教員が指導に当たるほか、空き時間に自主練習して技術を磨くこともできます。
看護学部のカリキュラムのポイント
現役看護師による指導
一部の授業や演習では、神戸市立医療センター中央市民病院など実習先の病院で活躍している現役の臨床看護師が指導者として参画し、指導や助言をしています。2023年度は8科目で、計10人を招へい。リアルな医療現場を知り、必要な看護技術を学ぶ貴重な機会になっています。
多職種連携教育
チーム医療の重要性が増す中、他職種を理解するために2017年度から神戸学院大学と多職種連携合同研修を開始し、現在は選択科目に。薬学部、理学・作業療法学や社会福祉学を学ぶ総合リハビリテーション学部、臨床検査学を含む栄養学部、心理学部の学生と一緒に学習します。
Pickup!ここが違う実践的なカリキュラム
日常生活行動の援助について、知識と技術を統合する科目です。患者役・看護師役を体験しながら、相手との相互作用の中で援助関係を築くことを学習します。健康でその人らしい生活を送るためにはどのような援助が必要か、小グループで意見交換しながら演習で学習を深めます。
慢性疾患を持つ人と、その家族の生活を支援するための実践能力を身に付けていきます。糖尿病について、食事療法や運動療法を体験したり、患者さんを支援するために必要なインスリン自己注射や自己血糖測定の技術演習などを行ったりします。
さまざまな健康レベルの地域住民に対して保健師が実施する公衆衛生看護技術を学ぶ授業です。演習では、新生児の家庭訪問時における親子への支援、特定保健指導時の対象の行動変容への支援などに関して、必要な知識とアセスメント能力、実践に必要な基礎的技術を習得します。
災害発生直後の大人数の救護を想定し、限られた時間内でトリアージを行ったり、傷病者役を通してトリアージされる側の思いを体験したりします。また、避難所の立ち上げ・運営をシミュレーションし、被災者の生活をイメージしながら衛生対策や健康管理などの看護について考えます。
カリキュラム一覧
看護学の基盤となる科目Iは、「人間と文化」「人間と社会」「人間と自然」「人間と言語」の四つの学科目群から構成されています。多様な授業を通して、文化的存在(言語を操るなどの文化をもって生きる人間)、社会的存在(関係の中で生きる人間)、自然的存在(動物的存在として生きる人間)としての人間について学びます。それによって看護の対象となる人間を多面的に理解し、他者とさまざまな人間関係を築くことのできる能力を養います。
学科目群 | 内容 |
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人間と文化 | 人間がつくり出す文化のあり方、そのなかで生きる文化的存在としての人間について学びます。 |
人間と社会 | 人間社会の仕組みを明らかにし、そのなかで生きる社会的存在としての人間について学びます。 |
人間と自然 | 人間を含む自然の仕組みを科学的な観点から捉え、知り得た事実を科学的な手法を用いて説明できる能力を養います。 |
人間と言語 | 国際的な交流に必要なコミュニケーション能力を高めるとともに、異文化理解を深めます。 |
看護学の基盤となる科目Ⅱは、看護実践に必要な知識や技術の基盤となる「生体の基礎」「健康と生活」「健康の変調と医療」「健康と社会」に関する科目で構成されています。
学科目群 | 内容 |
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生体の基礎 | 人体の正常な機能とそれを維持するための仕組みについて学びます。 |
健康と生活 | 人間―環境系の中で作り出される健康現象や生活環境、 生活行動について、多面的に考えるために必要な視点や学問的追求法を学びます。 |
健康の変調と医療 | 健康に変調をきたすとどのような変化が現れ、どのような医療がなされているかについて学びます。生活行動について、多面的に考えるために必要な視点や学問的追求法を学びます。 |
健康と社会 | 社会福祉行政や医療・看護制度、人々の健康や生活を支援するシステムについて学びます。 |
看護学科目は、「看護実践の基盤科目」「利用者支援能力育成科目」「組織開発能力育成科目」「看護統合科目」の四つの学科目群から構成されています。
学科目群 | 内容 |
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看護実践の基盤科目 | 看護理論、看護倫理および看護実践の全体像を理解し、 実践の基礎となる看護技術の習得を目指します。 【分野】
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利用者支援能力育成科目 | 対象者の健康レベル、発達段階および生活の場の特性から多面的に対象者を捉え、かつ多様な看護ニーズ、集団の特性に応じて利用者を支援するために必要な能力を育成します。 【分野】
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組織開発能力育成科目 | 質の高い看護サービスを提供するために、看護実践を担う看護職者個人や、病院をはじめとする看護サービス提供組織を、どのように管理・運営し、将来に向けて変化させていけばよいかを、自ら考えることができる能力の育成を目指します。 【分野】
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看護統合科目 | 看護学科目群の相互関連と連続性を理解しつつ、複数の分野が扱う内容を横断的に、もしくは発展的に学ぶことをねらいとします。個々の看護学科目で学んだ知識・技術を統合し、多角的な視点をもって看護を探究し、自らの課題を見出し、取り組む能力を育みます。 |
総合科目は、大学教育で身につける幅広い知識と自らの体験を通した学びを実践的に応用するための知の技法の獲得、および看護の基盤となる対人援助について学ぶことをねらいとします。知の技法の獲得のために「スタートアップセミナー」におけるゼミナールや、「看護研究方法論Ⅰ・Ⅱ」および「研究演習」を配置しています。また看護の基盤となる対人援助について学ぶために「スタートアップセミナー」における早期体験演習や、「ボランティア活動」を配置しています。