新型コロナウイルス感染症流行第 3 波時の訪問看護ステーション調査の報告について
「2020 年度新型コロナウイルス感染症流行第 3 波時の訪問看護ステーション調査報告書」は、兵庫県訪問看護ステーション連絡協議会と神戸市看護大学が共同で実施した調査結果です。2020年8月に共同で開催した新型コロナウイルス感染症対策に関するオンライン研修会の評価と、第3波の状況を把握するために実施しました。兵庫県内194件の訪問看護ステーション管理者にご回答いただきました。第3波のお忙しい中、ご協力いただき誠にありがとうございました。
調査結果
①濃厚接触を含む新型コロナウイルス感染症に罹患した利用者にケアを実施した訪問看護ステーションは全体の 35.6%でした。
②訪問看護ステーションが休業せざるを得なくなった時に代わりに訪問をしてくれる等の準備状況が整っているのは全体の 36.6%でした。
③個人防護具充足が十分でないステーションが全体の約30%でした。
④在宅ならではのコロナ感染予防対策の難しさ、PCR 陽性結果を共有しにくい等の情報途絶の現状がありました。
⑤スクリーニングスケールで管理者の 3 割強にうつ状態や不安障害の可能性がありました。
⑥事業作成計画(緊急事態のときでも事業が継続できるようにするための計画)作成の研修や、ICTによる利用者・家族へのケアモデル開発のニーズがありました。
詳細は、報告書3頁から7頁の結果概要をご覧ください。ブロック別の結果も示しておりますので、地域の状況もご参照いただけます。
2021年度、神戸市看護大学「いちかんダイバーシティ看護開発センター」内に在宅ケア支援グループが設立されました。今回の調査結果にもとづき、研修などを企画し今後提供していく所存です。
なお、本調査は神戸市看護大学が 2020 年度兵庫県企画県民部ビジョン局ビジョン課「ポストコロナ社会の具体化に向けた調査検討費補助事業」の助成を受けて実施しました。
「2020 年度新型コロナウイルス感染症流行第 3 波時の訪問看護ステーション調査報告書」は下記よりダウンロードください。