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【教育ボランティア導入授業】基礎看護技術演習Ⅲ バイタルサインの測定

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    授業の概要

    • 日時:2019年6月10日、17日
    • 対象学生:2年生97名
    • 教育ボランティア参加者:各8名
    • 担当教員:基礎看護学分野教員

    この授業では、基礎看護技術のひとつであるバイタルサインの測定を経験させていただきました。バイタルサイン測定とは、病院では「検温」と呼ばれ、看護師が患者様のベッドサイドで体温や脈拍、血圧などを測定させていただく活動です。バイタルサイン測定は、患者様の病状を把握したり、悪化の兆しをいち早く発見するために、医療の場では欠かせない活動であり、医療者である看護師には必須の技術です。
     しかし、この授業に臨んだ学生は、つい先日聴診器の使い方を覚えたばかりの初心者です。学生同士で十分に練習したにもかかわらず、授業では様々な失敗をしてしまいました。例えば、血圧計のマンシェットが巻けない、血圧測定時に聴診器からの音が聞き取れないなどなど。同年代の学生同士での練習では上手くいっていたことも、少し年代が異なるだけで、できないことがあることを実感していたようでした。
     また、測定した結果を報告しなかったことを教育ボランティアさんから指摘されている学生もいました。教育ボランティアさんから「患者は自分の病状を気にしているのだから、教えてほしい」と言われ、自分がちゃんと測定できるかどうかに意識が行き過ぎて、「患者さんの気持ち」を考えられていなかったことに気づかされてました。
     このようにバイタルサイン測定は、看護学生にとって初めて経験する診療補助技術であり、難易度の高い看護技術です。他大学の学生は、この技術を実習で初めて経験しますが、本学の学生は、実習に先立って経験することができます。これは教育ボランティアの皆さまのご協力があってのことです。学生の技術は、時間がかかったり、痛みを伴ったりして、教育ボランティアの皆さまには、「こんなので大丈夫だろうか?」と思われる方もおられることと思います。しかし、この苦い失敗経験をさせていただけるからこそ、療養中の患者様に安心して提供できる技術へと磨きをかけることができます。失敗を振り返り、そこから学ぶという看護学の学び方を身に付けるという意味でも、貴重な経験をさせていただいています。教育ボランティアの皆さまには、こんな学生を温かく見守ってください。そして、これからも厳しくも優しいご指摘をよろしくお願いいたします。

    授業の様子

     

     

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