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慢性病看護学概論

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    授業の概要

    • 日時:2019年6月28日(金)
    • 対象学生:2年生95名
    • 教育ボランティア参加者:2名
    • 担当教員:池田

    慢性病とともに生きるとはどのような経験なのかを理解するため、複数の慢性病とともに生活されている教育ボランティア2人の協力をいただき、学生の前で、教員がお二人にインタビューをさせてもらいました。一問一答型式でインタビューをすすめ、インタビューの質問は、1)ご自身の病をどのように理解されていますか(病名や症状など)、2)療養を生活のなかに取り入れるための工夫やご苦労、3)病院で療養する時とご自宅で療養する時の違い(ご入院経験がありましたら、宜しくお願い致します。)、4)ご家族に対する思いや考え、5)これから楽しみにしていること、6)医療者に期待したいこと・望むこと、7)看護学生に伝えたいことでした。
     お二人とも、教員の質問に対して、ご自身の体験を学生にわかりやすく、具体的にお話し下さいました。
     授業後のミニレポートでは、「慢性病の療養は毎日行わないといけないので大変であると感じた・お二人ともご自身の病気のことをよく知っており、自分で病気をコンロトールされているので驚いた・慢性病を生きることはしんどいことばかりと思っていたが、楽しみや生きがいをみつけて生き生きとされているのですごいなと思う・糖尿病のイメージがかわった・慢性病は一つではなく複数重なることがあることがわかった・家族のサポートがとても重要であると感じた・友人の言葉や存在がその人にとって大切な選択につながると思った・お二人の話しを聞き、診断や症状、治療についてもっと勉強しようと思った」など、お二人の話しを聞き、気がついたことや考えが述べられていました。以上のことから、教育ボランティアさんによる講義は、学生にとって慢性病とともに生きることは、種々の症状をかかえながらも、近い将来に目標や希望を実現するために療養を努力し続けることであり、それを支援するために看護師は患者からの些細な訴えや質問を聞き逃さない姿勢とそれを探究する知識が必要であること、家族や友人といった重要他者が患者にとってどれだけ重要であるかを改めて認識する機会になったと考えます。

    授業の様子