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【教育ボランティア導入授業】基礎看護技術演習Ⅰ(衣生活を整える援助「寝衣交換」)

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    授業の概要

    • 日時:2010年12月8日(水)
    • 対象学生:1年生
    • 教育ボランティア参加者:6名

    ベッド上に臥床したまま、寝まきを交換することが必要な患者さんに対して、寝衣交換を行いました。教育ボランティアさんには、筋力低下により自力での体動が困難である状況を「脱力状態」からイメージして演じていただくと共に、「久しぶりの孫の面会を楽しみにしており、きれいな寝巻きを着て会いたいと思っている」心情を演出していただきました。

    なお、基礎看護技術演習Ⅰでは、各回の演習の最後に行う学生デモンストレーションにおける患者役を5回にわたってご協力いただいており、今回はその最終回で、本日参加いただいた教育ボランティア6名のうち4名は2回目以上の経験をもっていました。

    学生の感想には、

    • 更衣の援助方法を演習時間に学習できた学生のグループでは、援助方法についての好評価を得、模擬患者さんへのかかわりを通じて個別性への配慮やコミュニケーションの有効性について学ぶことができた。
    • 援助方法自体に手間どる状況の学生のグループでは、方法そのものについてのディスカッションから改善点を学ぶとともに、手技に自信のないことが患者さんに及ぼす影響を心理面(心配、不安…)・身体面(痛い、しんどい…)共に学ぶことができ、基本技術を身につけることの重要性を再確認できた。

    とあり、教育ボランティアの感想・意見には、

    • 介護経験のあるボランティアの方からは、「学生と教員のやりとりから、自分が介護していたこと(方法)にどのような意味があるのかを考えることができ、勉強になる」という感想をいただいた。ロールプレイ後のディスカッションや教員のコメントが参加者の介護経験を意味づける機会になったと考える。
    • 複数回の参加を経て、「最初に来た頃より、学生の表情がとても穏やかになっていた」との意見があり、ボランティアとして関わる中で、学生の変化・成長をとらえて、自己の役割にも意味を見出す機会となっている可能性がある。

    と記載がありました。

    今後の課題としては、どの教育ボランティアさんも、非常に協力的であり、事前の役作りに積極的であるが、そのつど患者設定が異なる点で、苦労をおかけしている部分もあると考えます。患者役の履歴を整理し、経験のある役割をとれるよう配慮することの可能性を検討したいと思います。
    「学生の役に立っている」と実感できる方法として、継続したかかわりの中でボランティアさん自身が学生の成長を感じ取れることの意義は大きいと感じます。協力いただける方が固定する、参加可能な日の調整の困難という限界はありますが、複数回の継続担当により、学生・教育ボランティア双方にとって意義ある体験となるよう、募集方法についても検討したいと思います。

     

    授業の様子

     

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