【教育ボランティア導入授業】基礎看護技術演習Ⅰ(観察と記録「バイタルサインズの測定」「記録」)
授業の概要
- 日時:2010年11月10日(水)
- 対象学生:1年生
- 教育ボランティア参加者:6名
教育ボランティアの方には、入院や検査に対して緊張し、倦怠感のある患者役を演じていただき、バイタルサインズ(体温、脈拍、呼吸、血圧)の測定および状態を観察するためのコミュニケーションに応じていただき、学生が実施したケアについての気付きや意見、感想等を述べていただきました。
学生は、ボランティアの方から「これからどのようなことをするのか説明をしてほしい」「測定し終わったら状態について伝えてもらうと安心する」「質問した内容について応えてほしかった」「笑顔がよく、安心できた」などの意見をいただいたことによって、手技のみならず患者に対する説明の必要性や態度について学ぶことができ、今後の課題を明らかにすることができました。さらに、「たくさん練習と失敗を重ねて学習していってほしい」「疑問を持ちながら取り組んでいってほしい」などの意見をいただき、今後の学習意欲の向上にもつながる機会となりました。
上述のように、手技のことだけでなく説明の必要性や看護師としての態度についての意見を表出してくださり、また、学生のマナーや笑顔がよいなど学生の態度でよかった面も感じ取っておられました。しかし、「学生の技術が未熟である」「手技に精一杯であるため、患者への配慮(コミュニケーション)までは難しいのではないか」「どこまで学ばせたいのか教育者側の意図を明らかにしてほしい」との意見もありました。
今後は学生への効果とボランティアの方への配慮を考え併せ、ボランティア導入による学習の適否を慎重に考えていきます。また、下着を着用して行っていいのかわからなかった方がおられたため、服装や当日の更衣について事前に十分な説明をしておくことが必要であると感じました。
授業の様子