授業の概要
現在初めてのお子さんを出産後4か月のAさんに、助産学専攻科の授業にご協力いただきました。授業では、学生2名が代表して子育て中の母親を対象とした保健指導案を発表し、Aさんを相手役にロールプレイをしました。
テーマは「乳児の歯の成長」「子どもの家庭内での事故予防」。Aさんから感想を聞かせていただいたところ、助産学生の「優しく対象者を尊重する態度」こそが、母親にとって必要なケアだという言葉をいただきました。そして自分のエピソードを交えながら、なぜ「優しさと尊重」が大事なのかを教えて下さいました。どんな思いで子どもを産み、母乳をあげ、産院から退院して家に帰ったか、そしてその後の育児や、その中での助産師との出会いや支えになったことなど・・・。
Aさんの生々しい言葉に学生はショックを受けながらも、夢中で聞き入っていました。またAさんは、実際に乳児を連れての外出時に必要な物品を見せて下さり、学生たちは最新の育児グッズやベビーカーに触って重さや便利さを実感していました。「Aさんと赤ちゃんがいるといつもの教室が輝いて見える!」と話す学生の姿に、助産師(学生)たちにとって、生き生きと育児や生活を楽しむお母さんと赤ちゃんの存在が、元気とパワーの源となることを、あらためて感じる授業になりました。
授業の様子