授業の概要
- 日時:2015年8月5日(水)
- 対象学生:4年生
- 教育ボランティア参加者:25名
- 担当教員:江川
4年生の科目である「災害看護Ⅱ」トリアージ演習は教育ボランティアの方々の協力を得て8月5日(水)に行いました。トリアージとは、フランス語で「選り分ける」という意味があります。大規模災害が起こったときに、最大限の命を救うことを目的に、緊急度や重症度を瞬時に選別し、適切な医療施設へ運ぶためにトリアージは行われます。 今年の受講学生は80名と多かったため、40名ずつ午前と午後に分け実施しました。教育ボランティアさんは、午前に13名、午後に12名の方にご協力いただきました。例年の倍近くの方にご協力いただくことができて、無事に演習を終えることができました。
教育ボランティアの皆さんはバス事故の被災者を演じるために、体に血のりをつけたり模擬の傷を作ったりして、事前に配られている被災者情報を基に、演技に工夫を凝らしながら準備してくださいました。実際のトリアージが始まると迫真の演技に学生たちが戸惑い、確認しなければいけない事項を忘れる学生もいました。救急場面の限られた時間内に、トリアージを行わなければいけないという使命で学生は演習に取り組むことができました。
演習ではありましたが、教育ボランティアさんたちのおかげで、本番のような緊迫感を持って演習に臨めたようです。
また、演習後には、教育ボランティアさん一人一人からコメントをいただきました。その中で、「被災者になった時の不安や恐怖を感じている人たちのトリアージとは、何なのか?」被災者になった立場からのコメントを頂き、トリアージする側からしか見えていなかった事柄をしっかりとアドバイスをいただくことができました。
さらに、教育ボランティアさんからは、これから看護師になっていく学生たちに応援を含めたあたたかいコメントをいただくことができました。学生たちは、そのコメントに勇気づけられ学びも深まったと思います。
大学の最終学年である4年生だからこそ、間近に迫った看護師や保健師の道に責任と自覚を持ち進む事の大切さをこの演習で学べたと思います。有難うございました。
授業の様子