【教育ボランティア導入授業】基礎看護技術演習Ⅲ
授業の概要
- 日時:2015年7月8日(水)
- 対象学生:2年生
- 教育ボランティア参加者:17名
- 担当教員:玉田、柴田、澁谷、赤田、江口、後藤、谷川、福重、花井
この演習は、1年生から学んできた基礎看護技術のまとめとして、また、9・10月に行う基礎看護実習に向けての予備学習として行っています。教育ボランティアさんには、ご自身の病気体験や生活背景をふまえながら、入院している患者役を行っていただき、学生は、検温や清拭、更衣、足浴、洗髪、車椅子での移送など、これまでに学習した看護技術を行わせていただきました。今までの演習では、学生同士で患者役を行っており、学生にとっては初めて一般の方に援助を行う機会となりました。
学生は、事前に援助計画を立て練習も行いましたが、実際に援助が始まると、緊張のために会話はぎこちなく、計画をそのまま実施しようとする為に、患者さんの要望や思いに添った援助が実施できない、という場面がみられました。教育ボランティアさんからも「声が小さくてよくわからなかったので、あいまいな返事をしていた。」「自分は歩けると思っていたので、車椅子に乗ると言われて戸惑った。」「少し時間がかかりすぎだった。」といった、実習ではお聞きできないような患者としての率直な意見や本音を言っていただきました。そのことによって、学生は、自分の言動が患者にどのように伝わったのか、自分の援助が患者にどのような影響を与えたのかを振り返ることができたと思います。
また、教育ボランティアさんからは、学生の未熟な技術に対しても「心がこもっていたことが伝わってきた」「学生さんの真剣さに触れて元気をもらった」という温かいコメントをいただき、学生は誠実に接することの大切さも実感していました。さらに、教育ボランティアさんからいただいた、看護の道を目指す学生への、人生の先輩としてのメッセージは、学生の心に残るものになったようです。教育ボランティアさんからは「学生さんとコミュニケーションがとれてよかった」という感想をいただきましたが、学生も自分達が地域の方に見守られながら学習していることを実感していました。
教育ボランティアの皆様、本当にありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。
授業の様子