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【教育ボランティア導入授業】助産診断技術学Ⅰ(妊娠期)

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    授業の概要

    • 日時:2017年6月5日(月)
    • 対象学生:大学院助産学実践コース
    • 教育ボランティア参加者:2名(妊婦)
    • 担当教員:嶋澤、平田

    大学院助産学実践コースにおける助産診断技術学Ⅰでは、毎年、妊婦さんにご協力いただき、妊婦健康診査の演習を行っています。前年ご協力いただいた妊婦さんが、出産後にお子さんとともに授業に参加してくださり、妊娠期の生活や出産体験をお話しいただいたりもしています。

    また、帝王切開術で出産された方の体験をお話しいただくこともあり、学生は妊娠期から産後育児期までの、時期や初経産別、分娩様式など多岐にわたる女性の声と身体に触れる機会になっています。

    2017年6月5日には、妊娠24週と妊娠36週の初産婦さんが、妊婦健康診査のモデルとしてご協力くださり、学生は健康診査の実際を行いました。具体的には、妊婦さんの背景やこれまでの妊娠経過を踏まえて、血圧、体重測定や子宮底、腹囲の計測、冷えの有無などの触診や児心音の聴取を行い、母児の健康状態のアセスメントを行いました。

    その上で個別性に合わせた健康教育も行うことができるよう奮闘しています。健診を通じてリアルな妊婦さんや胎児の存在に触れることで、緊張しつつも、助産師としての責任をもって関わるという覚悟が育っているようです。

    妊娠36週の妊婦さんには、お産が近づいた徴候などをお伝えしたり、どのようなお産にしたいかのバースプランをうかがったりしました。出産を控えてお腹も大きく、ゆっくりとした一つ一つの動作、自然とお腹に手を当てる妊婦さんを目の前にして、いかに安楽に健診を受けられるのかといった視点にも配慮することの大事さを再認識する機会となったようです。
    妊娠24週の妊婦さんは勤労妊婦で、お仕事との両立や妊娠中の過ごし方など、学生に具体的な悩みを相談されたり、胎動や胎児心音に「かわいい」と感情豊かに胎児に声をかけられたりする姿、そのことすべてが学生にとっては貴重な経験となったようです。

    演習後、妊婦さんからは、「丁寧に声をかけてもらってよかった」「普段話せないことを聞いてもらってよかった」と感想と同時に「忙しくてもちょっとでも声をかけてくれると安心する」などと助産師となる学生に妊婦の率直な思いを伝えてくださいました。

    夏には助産学実習が始まり、秋には分娩介助実習も始まりますが、6月のこの時期は机上での勉強が中心となります。その中で、このような演習での体験は、助産師を志す学生の礎になっていると感じています。

     

    授業の様子

     

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