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【教育ボランティア導入授業】在宅看護論

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    授業の概要

    • 日時:2018年6月25日(月)、7月2日(月)
    • 対象学生:3年生94名
    • 教育ボランティア参加者:12名
    • 担当教員:片倉、丸尾、宇多、大瓦

    平成30年6月25日(月)と7月2日(月)の2日間にわたり、延べ12名の教育ボランティアの皆様にご協力いただき、「在宅看護論」の訪問看護の演習(3年生)を行いました。

    この演習は、学生(訪問看護師)が、二人暮らしの老夫婦(脳梗塞後遺症で右半身麻痺のある療養者とその介護者)の自宅に出向き、看護を提供するものです。教育ボランティアの皆様には、本学の実習室に用意しました自宅のような空間で、療養者(夫役)とその介護者(妻役)をシナリオに沿って演じていただきました。学生は、訪問かばんの準備や訪問時のマナー、病状や生活状況に応じた訪問看護計画を学び演習に臨みました。

    演習での訪問看護の時間は30分で、ひとりでも多くの学生が実践的な学習ができるように、本年度から訪問看護の時間を前半と後半に区切り、かつ2名の学生が同時に訪問し協力し合えるようにしました。設定場面は、退院後1日目と2週間後の2場面であることから、疑似体験の回数が昨年より増え、その都度の振り返りも詳細にすることが出来ました。

    学生は、退院後1日目の場面で、気を使わせないマナーや生活の場に踏み込むことへの配慮など、初めて訪問看護を受ける療養者の立場に立って、考えることが出来ていました。また、「テキパキとしないと血圧測定だけで訪問時間が終わってしまう」や「病室と比較して狭いので、血圧測定ひとつでも工夫が必要」など、限られた時間の中で看護を完結するには、看護を提供する場をイメージして看護技術を磨く必要性に気づいていました。2週間後の場面では、頑固な便秘に悩む療養者に対応するものです。対処方法のひとつである温罨法や腹部マッサージは、「冷静になるとすぐに思いつく事ができるのに」と既に習った看護技術の応用の難しさと個々の療養者に合わせた看護を提供する大切さを体験しました。また、介護疲れのある介護者には、「解決策だけではなく、話を聞く姿勢が重要と思う」など、日常会話から不安をキャッチして対処するコミュニケーションの重要性も学んでいました。3年生後期から始まる訪問看護実習の事前準備として、個々の取組みが観えてきたような演習でした。

    教育ボランティアの皆様からは、回数毎に「段々と学生が上手くなっていくのがよくわかった」などのご感想をいただきました。また、今年度は、大阪府北部地震による交通機関の混乱で、急遽日程変更という事態になりましたが、快く応じて下さり、深く感謝申し上げます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。

     

    授業の様子

     

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