【教育ボランティア導入授業】老年健康生活支援論
授業の概要
- 日時:2018年6月8日(金)
- 対象学生:2年生90名
- 教育ボランティア参加者:1名
- 担当教員:坪井、秋定
2年次生の老年健康生活支援論では、6月8日に「健やかに老い、生きることの意味」をテーマに教育ボランティアのN様に講義を頂きました。
本講義をN様にご担当頂き今年で7回目になります。戦前、戦中、戦後を生き抜かれたご自身の生活を年表と写真で紹介しながら、その時の思い出や気持ち、今大切にしていること、残りの人生への希望や期待の話を学生への熱いエールを語っていただきました。今年は、真珠湾攻撃時の神戸新聞や焼夷弾の資料も準備して頂き、どんな戦争にも反対である、戦争体験を一人でも多くの人に伝えることが自分の使命であることを明言されました。
また、患者さんと接するときには何よりも心を開く、そんな看護師を目指してほしいとご自身の入院経験を交えながら話してくださいました。授業後のレポートからはN様に講義をお願いして本当によかったと思える内容が記載されておりましたので一部を紹介いたします。
- Nさんが生きてきた人生をお聞きして、人のどんな言葉、考えにもその人の経験や生き方が影響していると学びました
- お母様の排泄のお世話ができることを嬉しいと仰ってたことに驚きました。Nさんのお母様への感謝の気持ちを聞いて、自分も母親の大きさに気づき、改めて感謝しました
- 戦争の悲惨なお話は1つ1つに重みを感じて胸がいっぱいになりました
- Nさんの言葉の中で特に印象に残っているのは、「最後まで人間として生きたい」という言葉です
- 健やかに老いることは他者に感謝し生きることであると感じました。Nさんのように今まで生きて体験したことが自然と感謝の気持ちにつながり、その感謝の気持ちを実感できるということが生きることの意味ではないと思いました私はNさんの生き方に尊敬の念を抱きました。私の理想の生き方であると思いました。「この一瞬を大事にしたい」と思っている方々に看護師として何ができるのかこれから深く学んでいきたいと思います
というように、多く学びが記述されていました。
老年期を生きることは容易いことではありませんが、希望をもって力強い人生を歩み続けているN様のお話は、学生にとってこれまでの学びが統合されていったように感じました。このような学びを学生が得られましたのもN様の講義のおかげであると心より感謝申し上げます。
授業の様子