『訪問看護における「臨床判断能力」を育むためのシミュレーション教育<基礎編>』研修会を開催しました
1月22日(土)、神戸市内の訪問看護ステーションで勤務されている経験の浅い訪問看護師や指導的な立場にある訪問看護師の方を対象とした『訪問看護における「臨床判断能力」を育むためのシミュレーション教育<基礎編> ―「臨床判断モデル」の基礎知識と活用方法―』研修会を開催しました。
当日は60名の方が参加されました。聖路加国際大学大学院看護研究科教授の奥裕美先生から、訪問看護における臨床判断能力を育むための“気づく”“解釈する”“反応する”“省察する(リフレクション)”のフェーズに加えて、その前提となる“コンテクスト・背景・関係性”について、実践例を交えてご講義いただきました。その後、参加者には各グループに分かれて、他ステーションの方と交流を図っていただきました。スタッフ教育に関する日頃の悩みの共有や、講義の活用方法などについて意見交換を行っていただきました。
研修後アンケートでは、訪問看護の経験が浅い参加者からは、「枠組みを使用して自身の看護過程を振り返り、先輩への報告に活かしたいと思った」、また、経験の浅いスタッフを教育する立場にある参加者からは、「経験の浅い職員を指導するにあたり、経験値が少ないことが理由ではなく、思考しやすい導入の仕方を配慮し指導に関わりたいと思う」と、それぞれの立場から、本研修で得た学びを今後の看護に活かしていきたいとの声が聴かれました。