いちかんダイバーシティ看護開発センター長挨拶
いちかんダイバーシティ看護開発センター センター長 岩本 里織
1996年、未曽有の被害をもたらした阪神淡路大震災の翌年に開学した本学は、被災地の人々やその支援者に寄り添うケアの担い手である看護職の育成と、看護ケアの研究の拠点として期待され、社会のニーズに対応すべく取り組んできた歴史があります。 さらに、国際都市神戸に位置する大学として、国際交流活動を始め、地元の住民の方々、自治体等とも協力し合い、地域に根ざした地域連携活動にも積極的に取り組んでまいりました。
その社会的使命を持続的・発展的に果たす上で、全学的な中核機関として2021年4月に『いちかんダイバーシティ看護開発センター(通称、いちかんセンター)』を開設いたしました。本センターは、地域連携、生涯教育、国際交流、産官学連携、および防災・減災支援を5つの柱に、多様なニーズのある地域社会の中で、それぞれの地元の方々と協働して健康生活に係る課題に取り組みます。地元創成看護という共通認識のもと、各看護専門分野を活かしながら組織横断的に取り組むことで、年齢、性別、人種、国際、宗教、価値観、ライフスタイルの異なる人々が、共に生きる地域社会の中で、個人を尊重しつつ、コミュニティのもつ豊かな可能性の実現を目指して活動してまいります。
今後、我が国は私たちが経験した新型コロナウイルス感染症のような新興感染症や南海トラフなどの自然災害、複合的災害に遭遇するといわれています。本センターでは、どのようなときでも、誰もがより長寿健康で自分らしく元気に活躍できる社会の実現を目指して、地域の皆様の拠点となるよう努力してまいります。